ご覧いただきましてありがとうございます春陽文庫から江戸川乱歩生誕１００年記念関連企画として合作探偵小説「五階の窓」「江川蘭子」「殺人迷路・悪霊物語」「黒い虹」「畸形の天女」「女妖」「屍を」１９９３年１０月から１９９４年５月にわたって刊行されました当時の人気ミステリー作家が物語を続けていくリレー形式の作品です「五階の窓」江戸川乱歩ー平林初之輔ー森下雨村ー甲賀三郎ー国枝史郎ー小酒井不木「江川蘭子」江戸川乱歩ー横溝正史ー甲賀三郎ー大下宇陀児ー夢野久作ー森下雨村「殺人迷路・悪霊物語」森下雨村ー大下宇陀児ー横溝正史ー水谷隼ー江戸川乱歩ー橋本五郎ー夢野久作ー浜尾四郎ー佐左木俊郎ー甲賀三郎「黒い虹」江戸川乱歩ー水谷隼ー大下宇陀児ー森下雨村ー海野十三ー甲賀三郎「畸形の天女」江戸川乱歩ー大下宇陀児ー門田喜久雄ー木々高太郎「女妖」江戸川乱歩ー香山滋ー鷲尾三郎「屍を」江戸川乱歩ー小酒井不木ー香山滋ー鷲尾三郎ー岡田鯱彦ー島田一男ー千代有三ー楠田国介ー木々高太郎ー水谷隼ー大下宇陀児また耽綺社同人というグループによる合作作品「空中紳士」「白頭の巨人」「南方の秘宝」も１９９４年復刊されましたこちらはリレー方式ではなくメンバーでアイデアを出し合いまとめていくまさに合作作品になっていて基本的には江戸川乱歩が執筆しているが時に岩田準一が書いている回もあり文章の違いで感じるところもあり面白い１９９７年刊行されました「蠢く觸手」は少々変わっていて江戸川乱歩作となっていますが岡戸武平の代作による長編小説です今まで１冊にまとめられたことがなかったようですのでレアな作品かと思います同様に「覆面の佳人」は江戸川乱歩と横溝正史の合作となっていますが乱歩は執筆しておらず横溝正史の翻訳作品です当時名前の売れていなかった横溝正史が江戸川乱歩の名義を借りたそうです「恐怖王」は謎の犯罪者恐怖王と探偵作家の大江蘭堂が対決する表題作やミニパノラマ島奇談といえる「地獄風景」も収録新潮文庫「江戸川乱歩傑作選」２０１３年に発売されました江戸川乱歩の短編集を集めた傑作選のプレミアムカバーですデビュー作の「二銭銅貨」から「Ｄ坂の殺人事件」や「屋根裏の散歩者」「人間椅子」など人気短編が収録されています春陽文庫は全て初版本ですカバーのスレ小口の焼けがあります